院長 廣澤 貴志

院長ごあいさつ

廣澤 貴志 (ひろさわ たかし)

 この度、大崎市古川に「北みやぎ外科クリニック」として開院させて頂くことになりました。地域の方々に長年親しまれてきた「佐藤まさひでクリニック」を事業承継という形で引き継がせて頂きました。昔からの患者様からの問い合わせや受診はいまなお多く、私が生まれる前から前院長が長年に渡り外科医院としてこの地の地域医療に貢献してきた実績に圧倒されつつも、その実績を継続していかなくてはならないと身が引き締まる思いです。
 私は北海道出身で札幌医科大学医学部を卒業後、北は北海道から南は東京まで東日本を中心としたそれぞれ特色のある病院で、診療科や昼夜を問わず研鑽を積み、日帰り手術を中心とした外科クリニックを開業するに至りました。
 外科医として10年以上病院に勤務し、悪性腫瘍から良性疾患の手術を数多く経験し充実した毎日を送っていましたが、がんなどの悪性疾患の治療では入院せざるを得ないのは仕方ないとしても、鼠径ヘルニアや肛門(痔)などの良性疾患でも、多くの病院が入院での治療を当然としていることに大きな違和感を覚えるようになりました。
 良性疾患の手術は術後の合併症が起きる可能性は極めて低いですが、入院での治療は患者様が一定期間仕事を休まなければならなくなったり、ご家族の負担が増えてしまったりして入院が必ずしも患者様の生活の質を向上させていないのではないかと思うようになりました。
 特に肛門疾患は毎日使用する部位にも関わらず、異常を自覚した時に自身で確認できず、羞恥心や恐怖心などから受診をためらわれる方が多いこと、一方で手術で完治すると「人生が変わったようだ」とまで言われる程、感謝・満足される方が多くとてもやりがいがある仕事であることに気がつきました。そこで、これまで所属していた東北大学病院消化器外科学(現在は総合外科)に御配慮頂いて、東京の大腸肛門病専門病院(東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター)にて肛門手術、直腸脱手術、大腸がん手術、炎症性腸疾患手術、大腸内視鏡検査の研鑽を積む機会を得ました。特に肛門疾患は年間約2,000件の手術が行われている日本の肛門疾患をリードする総本山のような病院で、非常に数多くの症例を経験させて頂くことができました。
 また、鼠径ヘルニアも働き盛りの男性に発症することが多い疾患で、お腹に力を入れると痛みを伴い満足に仕事が出来なくなるため、生活に支障をきたすようになります。やはり入院を伴う治療は一定期間仕事に影響が出るため治療をためらわれている方は多いです。鼠径ヘルニアの手術方法にはさまざまなものがありますが、特に腹腔鏡を用いた方法は、傷が小さいため手術後の回復が早く、日常生活に早く復帰することができます。このような利点から近年急速に適応が広がり、2021年の日本内視鏡外科学会のアンケート調査では、日本国内の鼠径ヘルニア手術35,007件中、21,147件(約60%, TAPP法とTEP法の合計)は腹腔鏡で行われていたことになります。このような腹腔鏡を用いた鼠径ヘルニア手術を習得すべく、神奈川県内にて日帰りでの腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を年間500〜600件行っている専門クリニックにて研修を積み、手術のコツと気を付けるべき落とし穴について教えて頂きました。
 日帰り手術は欧米では一般的ですが、これまで日本では病院にとって診療報酬上のメリットが少なかったためかあまり普及してきませんでした。しかし、近年の低侵襲な手術法や麻酔薬の進歩により日帰り手術は十分可能になっています。日帰り手術は、日常生活の延長線上で、入院のわずらわしさがなく拘束時間が少ないため時間と入院費の節約になります。多忙でなかなか仕事や家事を休めないビジネスマンや自営業の方、小さなお子様やお年寄りをかかえる主婦の方々の潜在的な需要は多いと思います。また、高齢者の方は入院により一過性の精神障害や認知症(せん妄)を引き起こすことが多いため、ご高齢の方にも日帰り手術のメリットは大きいと考えます。
 私は身体的、経済的負担の少ない外科診療を追及すべく日々精進し、患者さんに「ここで良かった」と御満足頂ける医療を提供することを常に心がけます。

主な経歴

  • 北海道美唄市生まれ
  • 札幌医科大学医学部卒
  • 弘前大学医学部附属病院 / 黒石市国民健康保険黒石病院 麻酔科
  • 千葉県救急医療センター 集中治療科
  • みやぎ県南中核病院 外科
  • 東北大学病院 / 東北大学大学院 消化器外科
  • 仙台赤十字病院 外科
  • 東京山手メディカルセンター(旧 社会保険中央総合病院) 大腸肛門病センター
  • などを経て、2021 年 11 月北みやぎ外科クリニック開業

専門

  • 外科
  • 内視鏡外科(腹腔鏡手術)
  • 救急科(特に腹部救急疾患)
  • 内視鏡内科(大腸カメラ)
  • 消化器科(特に大腸肛門病、鼡径ヘルニア、胆石症)
  • 麻酔科

資格

  • 医学博士(東北大学)認定
  • 日本外科学会 専門医 認定
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医 認定
  • 日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医 認定
    2024.1.24時点で宮城県内で23名(内科、外科、肛門科)認定 肛門科IIbでの取得は推定数名程度
  • 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本麻酔科学会 麻酔科専門医 認定
  • 麻酔科標榜医
  • 内痔核治療法研究会 ALTA 療法資格認定医 認定
  • 厚生労働省医政局長認定 臨床研修指導医
  • AHA ACLS (二次救命処置) プロバイダー (G2020)
  • JATEC (外傷初期診療) コース受講
  • 難病指定医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本大腸肛門病学会
  • 日本臨床肛門病学会
  • 日本ヘルニア学会
  • 日本麻酔科学会
  • 日本消化器内視鏡学会
  • 日本胆道学会
  • 日本腹部救急医学会
  • 日本短期滞在外科手術研究会
  • 日本小切開・鏡視外科学会
  • 日本美容皮膚科学会

学会発表・論文

学会・研究会発表(筆頭での発表のみ掲載)

2021.11

再発直腸脱に対して腹腔鏡下直腸固定術を施行した84例についての検討. 第76回日本大腸肛門病学会学術集会, 広島, 2021.11

2021.06

再発を含む直腸脱手術60例の治療経験の検討. 第179回東北外科集談会, 仙台, 2021.06

2021.06

肝切除術後に発症した横隔膜ヘルニアの1例. 第179回東北外科集談会, 仙台, 2021.06

2020.11

再発を含む直腸脱手術60例の治療経験についての検討. 第75回日本大腸肛門病学会, Web開催, 2020.11

2020.10

腹腔鏡下胆嚢摘出術の際に注意を要した胆嚢管走行異常の2例. 第56回日本胆道学会学術集会, オンライン&誌上開催, 2020.10

2020.10

当院における腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術困難度術前予測モデルについての検討. 第56回日本胆道学会学術集会, オンライン&誌上開催, 2020.10

2019.12

成人臍ヘルニア修復術21例の検討. 第32回日本内視鏡外科学会, 横浜, 2019.12

2019.11

早期に診断し緊急手術を行うことで腸管を温存しえた盲腸周囲ヘルニアの1例. 第12回東北ヘルニア研究会, 盛岡, 2019.11

2019.10

高齢者の痔核手術後出血症例における抗血栓薬の影響に関する検討. 第74回日本大腸肛門病学会, 東京, 2019.10

2019.10

腹腔鏡下肝嚢胞開窓術30例の検討. 第55回日本胆道学会学術集会, 名古屋, 2019.10

2019.06

抗血栓薬使用中の高齢者における痔核手術後出血症例に関する検討. 第177回東北外科集談会, 仙台, 2019.06

2019.05

腹腔鏡下に修復した特発性上腰ヘルニアの1例. 第17回日本ヘルニア学会学術集会, 四日市, 2019.05

2019.05

腹腔鏡下に修復した特発性上腰ヘルニアの1例. 第30回内視鏡外科フォーラム, 仙台, 2019.05

2019.03

緊急手術を行った胆石性腸閉塞症の1例. 第55回日本腹部救急医学会総会, 仙台, 2019.03

2018.12

腸回転異常症を伴った低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例. 第31回日本臨床外科学会総会, 福岡, 2018.12

2018.11

乳腺管状癌の2例. 第80回日本臨床外科学会総会, 東京, 2018.11

2018.11

当院における直腸脱手術39例の検討. 第80回日本臨床外科学会総会, 東京, 2018.11

2018.06

腸回転異常症を伴った低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例. Sendai Surgery Seminar, 仙台, 2018.06

2017.03

抗TNF-α抗体による加療後における潰瘍性大腸炎緊急手術の手術成績. 第53回日本腹部救急医学会総会, 横浜, 2017.03

2016.03

抗凝固療法中に発症した非外傷性小腸壁内出血の1例. 第52回日本腹部救急医学会総会, 東京, 2016.03

2015.06

増大傾向のある小腸腸間膜嚢胞の一例. 第169回東北外科集談会, 仙台, 2015.06

2015.01

胆道癌化学療法中に発症したDICに対するリコモジュリンの使用経験. 第19回エンドトキシン血症救命治療研究会, 仙台, 2015.01

2014.11

A report of 4 cases of trousseau’s syndrome during postoperative chemotherapy for pancreatic adenocarcinoma. Asian Pacific Digestive Week (APDW), Bali, 2014.11

2014.11

胆道癌化学療法中に発症したDICに対するリコモジュリンの使用経験. みやぎ外科トロンボモジュリンフォーラム, 仙台, 2014.11

2014.07

当院における大腸憩室手術症例28例の検討. 第69回日本消化器外科学会総会, 郡山, 2014.07

2014.06

胆道癌化学療法中に発症したDICに対するリコモジュリンの使用経験. 第3回みやぎ腫瘍内科リコモジュリンフォーラム, 仙台, 2014.06

2014.03

閉塞性大腸炎を合併したS状結腸癌の一例. 第50回日本腹部救急医学会総会, 東京, 2014.03

2013.11

当院におけるS状結腸軸捻転症の手術症例11例の検討. 第75回日本臨床外科学会総会, 名古屋, 2013.11

2013.06

食道粘膜下血種の1例. 第165回東北外科集談会, 仙台, 2013.06

2013.03

狭窄型虚血性大腸炎による直腸狭窄が原因となってS状結腸穿孔をきたした1例. 第49回日本腹部救急医学会総会,福岡, 2013.03

2013.02

胃癌に対して幽門側胃切除術、Billroth-II法再建術施行6年後に吻合部潰瘍穿孔を発症した1例. 第194回日本消化器病学会東北支部例会, 仙台, 2013.02

2012.06

胆嚢壁内の静脈血栓が誘因となった胆嚢穿孔の一例. 第163回東北外科集談会, 仙台, 2012.06

2012.09

S状結腸穿孔をきたした直腸狭窄型虚血性大腸炎の一例. 第7回Young GI Surgeon’s Club, 仙台, 2012.09

2011.01

重症熱傷患者の多剤耐性緑膿菌(MDRP)感染症においてBCプレートを用いた抗菌薬選択の有用性. 日本集中治療医学会, 2011.01

2009.12

静脈麻酔について. 黒石病院院内講演会, 黒石, 2009.12


論文(筆頭での発表のみ掲載)