診療案内

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大腸内視鏡

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4K腹腔鏡手術

高精細4K腹腔鏡手術


一般外科

日常的な外傷(切り傷、擦り傷、打撲、やけど、動物 咬傷など)、炎症 ・感染(蜂窩織炎、化膿した傷など)、皮下腫瘤(粉瘤、脂肪腫)の切除などが対象です。
これらの治療の方法は、決して1つではなく多種多様な「正解」が存在します。当クリニックでは、自分や家族が治療を受ける時にはこういう風にしてほしいという治療を患者さんに行うように心掛けており、また、患者さんの年齢や活動性、日常生活、仕事なども考慮して 一人一人の患者さんに最も適した治療法を行うようにしています。

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤(ふんりゅう、アテローマとも呼ばれます) とは、皮膚の下に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の構造物ができ、本来は皮膚から剥げ落ちるはずの角質(垢)と皮脂(脂)が袋の中に溜まることでできる皮膚の良性腫瘍(できもの)の1つです。
溜まった角質や皮脂は袋の外には出られず、どんどん溜まっていきますので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。
身体のどこにでもできますが、顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。
やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこりで、しばしば中央に黒点状の開口部(皮膚に開いた穴)があり、強く圧迫すると、特有の臭いのあるドロドロした粥状の物質が出てくることがあります。

粉瘤(ふんりゅう)図

通常、粉瘤に痛みやかゆみなどの症状はありませんが、皮膚開口部より細菌が侵入して感染すると内部に膿がたまって赤く腫れ上がり、痛みをともなうようになります。
これを「炎症(化膿)性粉瘤」と呼びます。
軽い炎症であれば抗菌薬を内服すれば炎症は治まりますが、ひどく化膿すると膿がたまった状態(膿瘍)になり、この場合、抗菌薬を内服しただけでは効果が少なく、粉瘤の一部を切開し膿を出す応急処置(切開排膿といいます)が必要です。
応急処置を行い、炎症が落ち着いてから、根治的な摘出術(根治術)を行います。
炎症が起きた状態で摘出術を行うと、取り残しのリスクが上がり、再発してしまう恐れがあるからです。

粉瘤の根本的な治療は摘出(手術)のみです。

その理由は、
・自然治癒が期待できず、薬の治療は不可能であること
・感染すると炎症で痛み、発赤、腫脹が生じ何度も治療が必要となること
などです。
粉瘤は良性の腫瘍であり、感染を起こしていなければ手術するかどうかは、あくまでもご自身の判断であり、摘出(手術)しないで経過を見るという選択肢もあります。しかし、粉瘤を放置すると徐々に大きくなったり、炎症や感染を何度も起こし、結果的に放置しなかった場合と比較して大きな傷の手術が必要になる可能性もあります。

粉瘤摘出術

局所麻酔の後、皮膚を切開し、嚢胞壁(袋)を周りの組織から剥がすようにして摘出します。
袋をすべてきれいに取り除ければ再発することはほぼありません。


脂肪腫(しぼうしゅ)

脂肪腫は、脂肪細胞が増殖し、周囲の脂肪組織とは別の塊を形成したもので、皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中では非常に多くみられる良性の腫瘍(できもの)です。
通常、柔らかく痛みのない1〜10cm程度のしこりとして触れ、浅い皮下組織に見られることが多いですが、筋膜下(筋肉内)にも生じることがあります。
正常な脂肪細胞が存在する部位のどこにでもできますが、体幹に多く見られます。
数年単位で徐々に大きくなる傾向があります。
診断は、臨床所見から明らかなことが多いですが、以下のようなものはエコー検査、CT検査、MRI検査などの画像検査が必要な場合があります。

・巨大なもの(10cm以上)
・硬いもの
・急速に成長したもの
・痛みを伴うもの
・辺縁の立ち上がりが急峻で、皮膚の赤みを伴うもの
・耳の周りやあごの下にあるもの

脂肪腫(しぼうしゅ)図

これは、脂肪腫との区別を要する疾患として、皮膚や分泌腺由来の嚢腫や軟部組織の肉腫(悪性腫瘍)などがあるためです。
画像上、これらが疑われる場合は、耳鼻咽喉科や軟部悪性組織の専門医をご紹介致します。
脂肪腫は良性腫瘍なので、放置しても命に関わることはありません。
しかし大きくなってから手術をすると、局所麻酔ではできず全身麻酔が必要になる場合がある、傷跡が大きくなる、もし悪性だった場合には治療の遅れが問題となるなどのデメリットがあります。
したがって、ある程度の大きさになったものでは摘出(手術)をする方がよいでしょう。

脂肪腫の治療法

脂肪腫に対する治療法は手術による摘出です。
摘出術では、直上の皮膚を脂肪腫の直径にほぼ一致するように切開し、被膜を破らないように周囲組織から剥がして摘出します。
摘出後は、血腫(血が溜まる)を予防するため十分に止血し、必要に応じてドレーン(溜まった血液などを排出するビニール製の管)を挿入します。
きれいに摘出された脂肪腫の再発は稀です。


ガングリオン

ガングリオン

おもに手首や足首にできる米粒からピンポン玉くらいまでの腫瘤で、女性に多く見られます。関節包(関節を包む袋)や腱鞘(腱を包むさや)の潤滑油である滑液が濃縮してゼリー状になり袋に包まれた状態がガングリオンです。したがって、特に関節からできるものは、関節包につながる長い茎でつながっていることがほとんどです。軟らかいものから硬いものまであり、手を使いすぎると腫瘤は大きくなることがあります。通常は無症状なことが多いのですが、時に神経のそばにできると神経を圧迫して、しびれや痛み、運動麻痺などを起こすことがあります。ガングリオンは手首の甲に最もできやすいですが、その他にも身体中の至る所に生じます。骨や筋肉、神経に出来るガングリオンもあります。これらは粘液変性したものが融合して生じると考えられています。

腫瘤があり、注射針を刺してゼリー状の内容物が吸引できればガングリオンと診断できます。なかには外側から触れない小さなガングリオンもあります。そのような場合は診断がつきにくいので、超音波検査やMRI検査にて診断します。

ガングリオンは腫瘤のみで無症状の場合は、放置しても心配はありませんが、大きくなるもの、痛みが強いもの、神経が圧迫されて神経症状があるもの(痛みや運動障害など)は治療が必要になります。治療のひとつとして、ガングリオンに注射針を刺して注射器で吸引し内容物を排出する方法がありますが、前述のように関節とつながっていますので、再び関節包から流れ出た滑液が貯留して高い確率で再発します。

ガングリオン

繰り返し内容物が溜まる場合は、摘出手術を行います。手術をしても再発する可能性もあります。再発を防止するためには、上記の茎を含めたガングリオンの摘出が必要であり、関節包の周囲に生じているガングリオン予備群の娘シスト(別の小さなシスト)も取り残さないようにします。

ガングリオン